アグリゲーションメディアとキュレーションメディアの相違点

こんにちは。じげん経営戦略部長の寺田です。

ここ数日、一連のキュレーションメディア騒動が与え得る当社や業界への影響について、お問い合わせを多く頂いております。当該騒動と当社及び当社サービスに直接の関係はございませんが、せっかくなので、じげんのメディア運営に係る方向性についてお話ししたいと思います。

まず事実として、じげんの主力事業の1つであるアグリゲーションメディアは提携先のクライアントメディア様との契約に則って提供して頂いた求人情報や不動産情報、中古車情報が掲載されており、社内外のライターやユーザーが記事を量産するいわゆるキュレーションメディアとは、コンテンツの生成過程が全く異なります。アグリゲーションメディアに掲載されている原稿の著作権はクライアントメディア様に帰属しており、原則として当社がそれらを編集、複製する権利はありません。課金体系も、キュレーションメディアはタイアップ型の記事広告やディスプレイ型のバナー広告によるクリック広告課金が中心であるのに対し、じげんが運営するアグゲーションメディアはアルバイト募集への申し込みや賃貸マンション、販売中古車への問い合わせといったユーザー行動に連動する応募課金であり、成果報酬型ターゲティングメディアとしての性格がより強い事業構造です。

また、中期経営計画でもお示しした通り、じげんはサプライチェーンの垂直統合、ビジネスモデルの変革を中期的な戦略と位置付けており、直近の収益構成比は自社メディアが約55%、アグリゲーションメディアが約35%、それ以外の事業が約10%と、求人募集企業や不動産企業を直接のお客様とし、独自にコンテンツ(求人情報、不動産情報)を生成(営業獲得)する自社メディアの貢献が過半を占めています。代表的な自社メディアとしては、リジョブや賃貸スモッカの一部が挙げられます。なお、集客強化策の一環としてじげんでもグループ会社を含めていくつかのキュレーションメディアを運営していますが、連結売上高構成比は1〜2%と軽微です。著作権侵害を含む法律違反がされないようガイドラインを設け、不適切な内容が疑われる記事については随時事業責任者を含めたチェック体制を構築し、必要に応じて削除、編集しています。

スマートフォンの普及や流通情報量の爆発によってインターネットユーザーの行動は大きく変化しており、人間の処理能力を遥かに超えた情報量を有機的に収束、再構築するサービスへの需要は高まっています。今回問題となった他社のサイト群が短い期間で急激な売上成長を遂げたのは、SEO対策やサイト改善の巧みさだけではなく、ユーザーからの確かな支持が背景にあったものと認識しています。

しかし、情報が氾濫し、玉石混合のコンテンツ群から石を排除して玉を探り当てるコストが高まる中では、いかに信頼性の高い一次情報を獲得するかが重要な競争優位となり、信頼性の低いサービスやオーソリティの弱いサービスは排除されていく可能性があります。じげんは、アグリゲーションメディアでは大手クライアントメディア様との提携強化、自社メディアでは地道な販路開拓により、お客様とユーザーからの信頼性を高めていきたいと考えています。また、責任ある上場企業として高い倫理観を持ち、コンプライアンスを徹底していく所存です。

株式会社じげん 寺田