なぜ外資系証券会社から上場ベンチャーに転職したのか?(その3)

こんにちは。じげん経営戦略部長の寺田です。

その1では金融業界から離れることを決めた経緯、その2では上場ベンチャーとスタートアップの比較についてお書きしました。
その3では、数ある上場ベンチャーの中からじげんを選んだ理由を記します。

じげんのオフィスが入居する新宿イーストサイドスクエアを初めて訪れたのは、今からちょうど1年くらい前だったと記憶しています。面接の直前にヘッドハンターの方から、「平尾社長は戦略的な方なので、戦略論を語るようにして下さい」という途方もないアドバイスを頂いたことをよく覚えています。当日は2時間以上にわたり、平尾と私の2人でインターネット業界の未来やじげんの戦略、昨今の金融市場について話し込み、お互いに目指す方向性やフィーリングがガッチリと噛み合うことを確認できました。
その後幾度も新宿イーストサイドスクエアに足を運んで平尾をはじめとする役員、社員と議論を重ねながら、インターネット業界に詳しい友人知人、ときには同業他社にもヒアリングを掛け、公開されている財務情報、IR資料、インタビュー等にも全て目を通し、徹底的にじげんという会社を調べ上げました。

最終的に私が「人生を賭したストロングバイ」というレーティング(株価ではなく、キャリアとしてです。念のため…)をじげんに付与したのは、以下の5つの理由によるものです。

・社長の視座が高く、視野が広い。
・尊敬できる経営陣と働きやすい同僚が集まっている。
・上場企業だけに与えられた機会を最大限に活かそうとしている。
・構造的かつ独自の強みを有しており、連続的な収益拡大へのこだわりが強い。
・常に戦線が拡張しており、自分が貢献できる余地が大きそう。

特に重要だったのが、ビジネスモデルの強固さと経営陣の個性です。

中計資料にある程度落とし込んだので詳述は避けますが、アグリゲーションメディアとして複数業界においてユーザーとのタッチポイントを確保したうえで、サプライチェーンの垂直統合や収益機会の多様化に染み出していく、というモデルは、継続的な収益拡大の蓋然性が高い道筋に映りました。
既に数百人の社員がいる組織で自分が経営へのインパクトを出し続けるためには、現状よりも企業をもっと進化させる必要があるので、この収益拡大の蓋然性というのは、重要な判断材料でした。

また、一般的に大型設備投資需要が乏しいインターネット企業はキャッシュリッチとなりやすいわけですが、多くの上場ベンチャーは保守的な財務運営に終始しています。これに対してじげんでは、上場企業の最大のメリットの1つである財務レバレッジやM&Aを戦略オプションとして積極的に活用しており、コーポレートの管理職としてやれることが多いな、と感じました。

最後に、代表の平尾は、高い視座と広い視野、圧倒的なインプットの質量と処理能力、事業への粘り強さ、執念、及び複雑な戦略思考を兼ね備えた、これまで出会ったことのない、強烈な魅力のある経営者でした。
更に、脇を固める経営陣は事業経験が豊富なたたき上げが多く信頼感がある一方、コーポレート周りに関しては良い意味で、自分が異能として活躍できる隙間が空いていそうな点も好印象でした。特にスタートアップでは、ボードメンバーにハイキャリアのタレントが揃っている企業も多いですが、じげんの経営陣には居心地のよい多様性が保たれていました。

こうして2016年3月1日、私は経営戦略部長として株式会社じげんに入社致しました。
次回は最終回として、およそ半年間を振り返って、入社前の想定との相違について記します。

株式会社じげん 寺田