500ページの計画書

こんにちは。じげん経営戦略部長の寺田です。

「最近平尾社長は何に時間を使っているのですか?」

私が投資家、金融機関の方々から頂く頻出質問の1つです。
財務責任者が不在だった頃は社長の平尾が自ら対応していましたが、最近は決算説明会や証券会社主催のスモールミーティングを除き、IRを含む財務戦略の遂行やそれに必要な外部の方々とのコミュニケーションは経営戦略部に一任されています。投資家や金融機関の方々からすると、自分たちの前に出てこなくなった分、何に時間を割いているのか教えてほしい、ということかと存じます。

『とにかく事業を伸ばすことに集中しています』

これが、上記の頻出質問へのご回答です。
現在平尾は、個人向けエンタメコンテンツを提供するにじげん、1月に株式取得したばかりで東海地方最大級の求人広告事業を営む三光アド、といったグループ企業の社長も兼任しています。もちろん連結全体の運営にも目を光らせており、毎週開催している経営会議では、単体事業責任者、グループ企業経営陣、コーポレート部門長のほぼ全員が一堂に会し、平尾を中心に活発な議論を交わしています。

 

-中計策定にかける思い-

直近は新年度に向けて、週次の経営会議以外にも予算策定、中計策定のプロセスが進行しています。
昨年末に単体事業責任者やグループ企業経営陣に対して「冬休みの宿題」という形で考えをまとめておくように指示が出され、年明けから個別に、事業リーダー+ミドルマネジメント 対 平尾+経営戦略部でブラッシュアップ面談を重ねてきました。平尾は1月以降、月間100時間程度をこの中計策定に充てています。

中計には2017年3月期の振り返りや2018年3月期以降の数値見通し(アップサイド、ベースケース、ダウンサイド)だけではなく、市場規模や競合状況といった外部環境分析、非連続的な成長を遂げるための戦略案、人員計画を含む組織体制、集客や営業に係る詳細な戦術論、といった多岐にわたる内容が盛り込まれます。下の写真は各事業が策定した中計資料ですが、その全量は実に500ページ超に及びます。

中計一覧
事業、サービスごとに計画を策定しています。
中計と四季報
四季報と比較した厚さです。

-中計が持つ意味-

こうしてじげんでは、トップマネジメントからミドル層に到るまで多くのメンバーを巻き込み、相応の工数をかけて計画を策定しているわけですが、世の中には中計不要論というものも存在します。不確実性の高いビジネスの世界で1年以上先の予測をしても意味がない、計画立案が目的化してしまい現場が疲弊してしまう、過度にチャレンジングな目標によって不正を誘発する恐れがある、といったところでしょうか。

確かに企業のフェーズや規模によって良し悪しもあろうかと思いますが、じげんでは先日の社員向け全社集会において、下記の理由から中計策定は有意義な経営プロセスであるとのメッセージを発信しました。

全社集会「明日会」で社員向けに語る平尾社長。
全社集会「明日会」で社員向けに語る平尾社長。

(1)戦略なき実行はうまくいかない
>変化の激しいインターネット業界だからこそ、単一の市場やプロダクトに依存しない戦略が求められます。走りながら考えるのはもちろんですが、走り出す前にあらゆる行動プランを想定しておくことが、正しい意思決定に繋がるはずです。

(2)1人で完結する仕事ではない
>株式会社は、社内外の多くの人々が関わって成り立っている組織です。バックグラウンドや専門性の異なる者同士が同じ方向を見て目標を達成するために、全員が認知し、理解できるアカウンタビリティの高い計画が共通言語となります。

(3)常に長期的視野を持つために
>短期的な利益と中長期的な成長は、時にトレードオフとなり得ます。目の前の目標をコツコツと達成していくことはもちろん大切ですが、長い目で見た投資と回収を意識することで、大きなジャンプアップに繋がる打ち手が出てくる可能性が高まります。

第3四半期決算説明資料にも記載の通り、M&Aの実行によって前提条件が変化したため、2016年5月に発表した中期経営計画は数ヶ月以内に修正予定です。
対外的な公表資料は上記写真を10分の1以下に圧縮したエッセンスのみとなりますが、当社経営陣が魂を込めていますので、ぜひお目通し頂けると幸いです。

株式会社じげん 寺田