上場以来20四半期連続の前年比増収増益を達成しました。

こんにちは。じげんCFOの寺田です。

2月13日、2019年3月期第3四半期決算を発表致しました。
決算短信、決算説明会資料は、それぞれIRサイトよりダウンロードできます。

■四半期決算概要
第3四半期(IFRS)の売上収益は32.3億円(前年比+31%)、営業利益は10.4億円(同+28%)と大幅な増収増益でした。過去最高の売上収益と営業利益を更新し、上場以来20四半期連続で前年比増収増益を達成しました。四半期営業利益は初めて10億円を超え、1Q、2Qと比べて前年比増収増益率も拡大しています。また、戦略的なタックスマネジメントの貢献により、四半期利益は前年比+44%と大幅に増加しました。

UU数は連結全体で前年比+34%、UU当たり売上収益も同+5%と、ユーザー集客、クライアント営業ともに好調で、全領域で高い成長率を達成できた四半期でした。

 

■ディフェンシビリティ(defensibility: 防御可能性)

当社業績が順調に拡大している一方で、外部環境には不透明要因が存在しており、先行き見通しへのステークホルダーの皆様からの関心も高いものと認識しています。今回の決算説明会資料では、景気、集客、投資それぞれの観点から当社の外部環境認識と環境変化への対応をご紹介しています。

 

まず景気循環に関して、一般的に人材領域はマクロ景気との連動性が高いと見做されています。しかし当社がアルバイトEXやリジョブで手掛ける成果報酬課金は、顧客企業の求人広告出稿意欲がどんなに高くても求職者の応募や採用がなければ売上は発生しないため、労働市場の需要量というよりは供給量やマッチング精度に影響を受けます。

よって需要量が売上に直結する掲載課金に比べると景気との連動性は低く、むしろ景気後退期には顧客企業が効果の不透明な費用拠出に慎重となり成果報酬課金が優位となるため、相対的な業績と景気に逆相関があると捉えることもできます。もちろん景気は良いに越したことはありませんが、じげんでは人材領域において掲載課金モデルと成果報酬課金モデルの双方を有しており、外部環境に左右されづらい安定的な収益を生み出すプラットフォームを確立できていると考えています。

また、住宅賃貸向けを中心とする不動産領域や各事業の市場占有率が高くない生活領域においても、マクロ景気による事業影響は一定程度の抑制や吸収が可能です。

 

次に集客環境に関して、特に人材領域ではIndeedやGoogle for Jobsといった新たなプレイヤーが台頭しており、検索エンジンのアルゴリズム変更も不定期に行われています。第3四半期の業績モメンタムが示す通り、今のところこれらが当社に与える影響は限定的です。

一方で業容拡大に伴ってリスティングをはじめとするインターネット広告への当社グループの出稿量は大幅に伸長しており、出稿先であるグローバルプラットフォーマーとの連携を強化しやすいポジションにあります。この関係性を活かし、集客環境の変化に迅速にキャッチアップできる体制の構築を目指しています。

更に並行して、リジョブにおけるスマホアプリやdジョブに代表される外部提携など、検索エンジン以外の独自のユーザー集客経路の多様化を推進することで、更なる環境変化に備えています。

 

 

最後に投資環境に関して、昨年はM&A企業に積極的な上場企業によるのれんの減損損失計上が世間を賑わせました。当社は上場以来12件のM&Aを実施しており、2018年12月末時点で77億円ののれんを有しています。ただし、資本133億円に対する倍率は0.6倍と健全な水準です。

また、のれんの主な構成要素はアップルワールド、三光アド、リジョブ、ブレイン・ラボですが、いずれも2019年3月期の売上高営業利益率は20~40%以上が見込まれ、公正価値(時価)がのれんの簿価を大きく上回っており、現時点で減損リスクはありません。

更に、直近でグループ入りしたトレードカービュー、マッチングッド、及び株式売却済みの1社を除く9件について、EV77億円に対する2019年3月期EBITDA見込みは約28億円と、EVに対するEBITDAの年間リターン(≠累計リターン)は実に36%に達しています。今後も、一過性の収益上乗せではなく、マッチングテクノロジーや事業構築力を活用した持続性、再現性のあるM&A及びPMI戦略の実行により、プラットフォームの非連続的な拡大を志向します。

 

■投資戦略・事業戦略

守りだけではなく、攻めのアクションについてもご紹介します。

2018年12月17日、採用管理業務支援クラウドシステムを提供するマッチングッド株式会社の100%株式を取得しました。これにより、人材紹介会社、人材派遣会社を中心に約260社の顧客基盤を獲得しています。SaaS型ストックビジネスの回収期に入る2019年2月期において、マッチングッドの業績は大幅な増収増益となる見込みです。

なお、主要顧客へのクロスセルやHR TECHの積極活用により、マッチングッドの同業であるブレイン・ラボの売上高は2014年7月の当社による株式取得前と比べて倍増し、人材紹介会社向け基幹システムのトッププレイヤーとなっています。

 

 

更に、当社グループ会社の三光アドは、東海地方を中心に求人広告媒体「DOMO」等を運営する株式会社アルバイトタイムスとの合弁契約を2月13日に締結しました。商材のクロスセルによる売上拡大や競争環境の最適化、原価の見直しによるコストコントロールを通じて、両社の企業価値向上を目指します。

 

 

じげんグループは、主力である人材領域において、アグリゲーションメディア、特化型メディア、システム開発提供という3つのビジネスモデルを通じて、求人企業開拓から集客、採用、管理支援までを一気通貫で実施しています。市場規模の巨大な人材領域において、今後もアグリゲーションメディアの就労形態の拡大や特化型メディアの業種拡張によって、持続的な成長を目指します。

 

 

■財務戦略
親会社所有者帰属持分比率(日本基準の自己資本比率)は68.9%、のれん対資本倍率は0.6倍と財務目標の範囲内の健全水準にあり、改善傾向が続いています。こうしたバランスシートの状況や足元の株価水準に鑑みて、2月13日付で上限4億円の自己株式取得を決定しています。

一方でじげんのビジネスモデルの最大の強みは事業拡張性と収益逓増性であり、成長投資が株主価値の最大化に繋がるとの基本認識に変更はありません。今後も、M&Aを含む投資戦略を積極的に進める方針です。

 

 

■通期計画
2019年3月期計画に変更はなく、創業来12期連続の前年比増収増益を目指してまいります。
売上収益や営業利益の期首計画達成確度は、事業進捗や企業行動の影響によってやや流動的となっています。一方、当期利益やEPS(1株当たり当期利益) は戦略的なタックスマネジメントの貢献もあり、計画達成ペースで順調に推移しています。

 

何卒宜しくお願い致します。

株式会社じげん
取締役執行役員CFO
寺田修輔