こんにちは。じげんブログ担当です。
6月28日に当社の第12期定時株主総会を開催し、156名の株主様にお越しいただきました。
株主総会では、議長である当社代表取締役平尾から第1号議案として「定款一部変更の件」を、第2号議案として「資本準備金の額の減少の件」を、第3号議案として「取締役3名選任の件」を、第4号議案として「監査役の報酬額改定の件」付議し、各議案とも承認可決されました。
またナレーションにて、当社の第12期事業報告、連結計算書類ならびに当社の計算書類の概要についてご説明させていただき、その後の質疑応答では、株主様より、延べ17問のご質問をいただきました。株主総会後には、当社取締役および監査役、ならびに執行役員を株主の皆様にご紹介させていただきました。
質疑応答の要約は下記の通りです。
主な回答は議長を務める平尾、ファイナンス面ではCFOの寺田、事業面では執行役員の須崎や鈴木が回答をいたしました。
Q1.
人材・不動産領域において、それぞれの競合とそれに対する強みを教えて頂きたい。
A1.
人材領域に関しましては、EXサイトと理美容領域特化型のリジョブのような特化型サイトを運営しております。領域に特化した形で展開されている企業様は他にもございますが、このEXサイトと特化型のコンビネーションでは競合はいないと考えております。今後も、構造優位を作りながら展開して参りたいと考えております。
不動産領域に関しましては、賃貸ポータルサイトがユーザーを集める技術と動かす技術が国内有数の実力を誇っております。この技術を生かしながら、賃貸だけにとどまらず、リノベーション済みの売買物件に特化した「ミノリノ」にも力を入れて参りたいと考えております。
Q2.
じげんの強みと弱みについて教えて頂きたい。
A2.
大量のデータを保持しており、ユーザーに適した情報をマッチングする技術を強みとしております。
また、弱みに関しましては、サイトの知名度が低いことだと考えております。以前はアルバイトEXやスモッカでテレビCMを実施したこともございますが、今後も必要に応じてマス広告も検討して参りたいと考えております。また、企業様のアカウント数が大手よりも少ないため、さらなる投資を行い拡大を図りたいと考えております。
Q3.
時価総額1兆円企業をどのように目指していくか教えて頂きたい。
A3
弊社はメディアプラットフォームの拡大戦略として3つの方向性を想定しております。
(1)ユーザー数を拡大し、送客の質を高めていくこと
(2)企業のアカウントの数を拡大していくこと
(3)展開領域を広げていくこと
この3つの戦略を実現することで、企業価値を高めていきたいと考えております。
Q4.
株主の配当の方向性は今後どのように考えているか教えて頂きたい。
A4.
(議長の指名により寺田が回答)原則として、稼いだキャッシュは事業に再投資して拡大再生産することが企業価値最大化につながる可能性が高いと考えております。今後もM&Aなどを通じてユーザーや顧客基盤を拡大していくことが企業の成長に繋がると考えております。
また、今期は1株あたり2円の配当を行います。今後の配当方針については発表しておりませんが、利益水準を勘案しながら適宜決定して参りたいと考えております。
Q5.
M&Aを経営戦略の1つにしているのはなぜか教えて頂きたい。
A5.
じげんの強みでもある人を動かす技術は汎用性があるため、M&Aの対象企業様とのシナジーを発揮して様々なメディアを伸ばすことができると考えております。また、M&Aを通じて、スピーディーに企業のアカウントの数を増やすこともできると考えております。M&Aは1つの手段であると考えておりますため、新規で事業を立ち上げたり、他企業様とも提携をしていくことも積極的に行って参ります。
Q.6
人材領域の今年度の伸びについてポイントとなるものは何か教えて頂きたい。
A.6
創業期からアグリゲーションメディアとして運営してきたEXサイトに加え、リジョブや三光アドを中心とした特化型のメディアも成長のポイントとなると考えております。
Q.7
経営上のリスクを3つ教えて頂きたい。
A.7
1つ目に関しましては、売上に占める特定の大手顧客の割合が高いことでございます。
今後は顧客数をさらに拡大し、リスクコントロールできるよう努めて参ります。
2つ目に関しましては、人材の確保の問題でございます。
いかに優秀な人材を確保できるかが今後の成長に寄与すると考えております。
働きやすさであったり、働き甲斐のある会社を作っていくことに注力して参りたいと考えております。
3つ目に関しましては、情報セキュリティリスクでございます。
・メディアに掲載する情報の信憑性
・個人情報の漏洩
が主なポイントだと考えております。
弊社は極力クレジットカードや口座情報などのリスクの高い情報は持たないようにしておりますが、今後社内教育も通してセキュリティの対策をして参りたいと考えております。
Q.8
世界戦略について教えて頂きたい。
A.8
日本市場で蓄積したノウハウを活用して海外市場での展開を図ることで、サービスの多国展開を達成することは、事業の更なる発展における一つの手段であると考えています。海外戦略の一環として、オフショアでの制作・開発拠点としてベトナムに子会社を有しています。また、日本からアフリカに中古車を輸出を仲介するメディアも運営しております。
今後も、海外事業の立ち上げと拡大・成長の機会を検討して参ります。
Q.9
人材領域において今期はどのようなバランスで展開していく予定か教えて頂きたい。
A.9
(議長の指名により寺田が回答)人材領域の中では特化型メディアが収益の一定程度を占めております。短期的にサービス別の売上構成比が大きく変わることは想定していませんが、中長期では特化型メディアの比重が緩やかに上がっていくと見込んでおります。
Q.10
目標とする株価を教えて頂きたい。
A.10
株価は私たちが決めることではなく、資本市場の評価でありますが、中長期では業績を伸ばして行くこと、資本市場とコミュニケーションをとることが大切であると考えております。
(議長の指名により寺田が補足)この1年で、機関投資家向け決算説明会を毎四半期の計4回、個人向け事業説明会を東京、名古屋、福岡で合計5回実施しています。
また、国内外の機関投資家向けの個別面談も四半期に50~60件程度実施しています。
今後も、事業成績の変化や株主様にとって有用な情報を、東京証券取引所の適時開示のほか、プレースリリース等を利用して積極的に情報を発信してして参りたいと考えております。
Q.11
定款の変更について、どのような事業考えているか教えて頂きたい。
A.11
情報提供業務に関しましては、2017年9月より提供を開始しているdジョブにおいてNTTドコモ様の委託により広告運用等に関する情報提供業務を行っております。
(議長の指名により鈴木が補足)2017年の9月にREJOBの子会社としてRENABLE PHILIPPINESを設立しました。フィリピンの貧困層の方へ美容技術教育を行い、現地企業様向けの福利厚生サービスやカルチャー教室を展開しております。
Q.12
M&Aのファイナンスの戦略を教えて頂きたい。
A.12
弊社の貸借対照表についてのポリシーでございますが、中長期的に資本よりも大きいのれんは保有したくないと考えております。18年3月期末で資本は113億円に対し、のれんが75億あり、のれんが全体の資本の約70%なので健全な範囲内だと考えております。
今後もM&Aを進めていく中で、のれんが伴ってくるとは思いますが、資本を上回らない範囲でM&Aを実施して参りたいと考えております。
Q.13
アップルワールドの飛躍に対しての戦略を教えて頂きたい。
A.13
(議長の指名により須崎が回答)ホテル手配会社やOTAからホテル情報を集めることで、最大のデーターベースを旅行会社様へ提供しながら、海外だけではなく国内も強化して参りたいと考えております。また、長期的にはBtoC事業の展開も視野に入れ、じげんのユーザーを動かす強みを生かして成長を遂げたいと思っております。
Q.14
取締役の選任の理由を教えて頂きたい。
A.14
リスクの判断や経営としての意思決定の質をあげていく役割を担うのが取締役だと考えていおります。寺田は中期経営計画の策定や株式、負債の資金調達プロジェクト、及び当社にとっては大規模な投資案件を主導し、前職の外資系証券会社で培った高度な専門知識と経験を活かして当社の発展に貢献して参りました。これまでの結果と今後のポテンシャルを考慮し、寺田を取締役として推薦させていただきました。
Q.15
取締役に関して、人数ではなく人選を変えた理由を教えて頂きたい。
A.15
松浦は創業期メンバーの一人で、長年にわたり、当社の管理体制をサポートして参りました。今回取締役には再任致しませんが、今後は基本的に執行を離れ、内部監査室室長として、拡大を続ける当社グループのガバナンスの更なる強化に取り組んでもらいたいと考えています。
Q.16
東証一部上場後の株価についてどう分析しているか教えて頂きたい。
A.16
(議長の指名により寺田が回答)東証一部に上場してからの株価の変動に関しては特段のコメントはございません。業績を伸ばしていくこと、正しい資本政策を実施することによって企業価値を最大化していきたいと考えております。
Q.17
よじげんの活動停止の理由を教えて頂きたい。
A.17
よじげんではインターネットを使ったオンライン証券の事業計画を練っておりましたが、経営のリソースの不足がございました。また、投資対効果を鑑みると、経営リソースを当時買収したリジョブ、ブレイン・ラボに注力するという意思決定を致しました。それ以降よじげんは事業活動を休止しております。